突撃代表インタビュー director interview

 皆様、こんにちわ!
 蘇州でアート関連の雑誌記者をしているLILIです。
 「蘇州有情」代表の大西さんとは、なぜか行く先々でよく出会う、とっても気の合う仲間。
 驚く程中国各地のちょっとした情報にまで通じている、中国の旅&文化・アート大好き人間。
 今日は彼女の中国とのかかわりや仕事への思いを伺います。

中国に初めて来たのはいつですか
 仕事で初めて来たのは94年。中国で導入されてまもない公的業務を、中国各地の関係者に指導、普及支援する仕事に携わっていました。

中国の印象は?
 文化大革命の影響残る北京を拠点に全国各地を動いていましたので、その時代、社会特有のさまざまな問題に遭遇しました。しかし一番心に残ったのは、急速な市場経済に浮き足立つ人が多く、四面楚歌と思えるような状況でも、極めて地道に自分の思いを実現しようと努める人たちの存在です。

 今の日本が失ってしまったような粘り強さ、暖かさ、人としての度量の広さに出会ったことは、中国特有の難しさに面しても、私の中国に対する信頼の根幹を支えてくれてますね。私が日本人であるということにこだわらず、ありのままの中国をそのまま私に伝え、関わってくれる、さっぱりかつ暖かい中国の友人に、北京でも蘇州でも恵まれていることは大変ラッキーだと思っています。

蘇州との出会いは?
 施設の中での仕事から、各地を廻り一般の人々の生活にも直接触れるようになってから、そもそも興味のあった中国の文化や民俗に関心が高まりました。しかも華麗な王朝文化以外の足跡を訪ねたいなあと。特に若い関係者に接して一番遺憾に感じていた点が、文革の影響が大きく、自国の歴史・文化に対する理解が非常に浅いこと。そんなわけでどちらに行ってもかつてのよさが残っており、それを大切にしているところを探していたんですよね。

 そんな思いが膨らんでいたときに仕事が縁で偶然に出会ったのが蘇州。蘇州は、当初さほど関心もなく訪れたのですが、1日目に偶然蘇州の画家さんたちと出会い、これはもしやかなりおもしろい街かもと感じ、翌日まるで観光地でない、旧市街の津々浦々を案内していただき、なにげない一品の品格ある風情といい、懐かしさを感じさせるしっとりした情緒、自身の文化に対する熱い思いと細やかな情感といい、私が会いたいと思い描いていた通りの街じゃないっ?!と感じたわけです。しかも仕事の上でも関係局の取り組みが他地区とは段違いに詳細な計画があり、客観的な評価もなされ、優れていた。ここはすごいって(笑)かなり驚きました。

蘇州の魅力とは
  明清時代経済・文化の中心だけあって、いろんな点でひとたび掘ると、掘りつくせぬ鉱脈を感じさせるところでしょうか。表面的にざっと見てもなにもわからないけれど、その気になってつっこむと蘇州は少しづつそのよさを見せてくれる。蘇州に来て5年余り経った今でも、ああ、そうだったのかと、非常に新鮮な発見が1ヶ月に少なくとも1,2度はありますね。

「蘇州有情・駐在専家」が目指しているものってなんですか
 今中国江南地方には、実に多くの日本人の方々が住んでいらっしゃいます。しかし日本のマスコミが報道する対中情報とは一線を画し、自身の感覚でそれぞれの現地を知り、一歩踏み込んで関わる人は極めて少数派のように感じられるんですね。

 一方、中国のかつてのよさを残す場所も、市場経済の中、経済的な価値が認められるや否や、皮相な観光地に堕してしまうことも少なくありません。いまは昔のように文化をわかる人がトップに少なく、中国の古きよきものが壊されてしまうと嘆く中国の人たちの声もよく聞きます。いま、確かに蘇州でも、かつてほどのこだわりは薄れていますね。しかしそのことを憂い、自分達の文化を愛し育てていきたいと熱く願い、試行錯誤している人々も少なくない。

 私どもは旅、そして蘇州が誇る文化を自らの基軸として、中国をより細やかに見ていただく取り組みを自ら深め追求すべき業務とみなしています。

端的に言えば、日本人が気に入るような細やかなサービスを提供するという意味?
 ネットが普及して中国各地の情報も個人レベルで入手しやすくなりましたが、それでも上海・北京以外は情報が極端に少なくなりますし、未知の土地の旅行を安全に、安心して楽しんでいただくのは基本ですね。

 私どもはそれに加えて、特に在住日本人の方には、多様な中国の姿をより多く見ていただきたいと考えています。中国はそれぞれの土地でまったく異なる表情を持ち、日本に紹介されているのはごくわずか。せっかく中国に縁があり住んでいらっしゃるのですから、日本からの定番ツアーと同じところをただ廻るのはちょっと残念ではないですか。仮に同じ地区でも1箇所はかならずこれは地元お勧めの場所や現地体験を加えています。蘇州の定番観光地である拙政園でも私どもは案内するポイントが異なりますし、もちろん説明も違います。現地を楽しんでいただく一味違う現地発ならではの旅を少しづつ広げていきたいと思っています。

ばいしゃん倶楽部という会員倶楽部も企画されていますね。
 これはちょっと中国をマニアックに知りたい方向け限定(笑)。中国の奥地に行ってまで、5つ星級のサービスを期待する日本人の方って少なからずいらっしゃり、どこでも清潔と快適さだけを判断基準とする方がいますが、このような方はゆるやかにお断りしたい(笑)。中国のいいところも悪いところもおおらかに楽しもうという気持ちに余裕のある方向けなのです。

 中国の旅の醍醐味は、実は日本のように整いすぎた、決められた旅ではなくて、いろんなハプニングがある中で自分の持ちうる全ての能力を生かして対処しながら、現地と関わる。つまり自分がどんな人間なのか。まっさらになって体験できる旅がまだできることだと思っています。

 ただ、言葉ができないとか、若い頃のように身体に無理が利かないとなると、リスクが大きすぎますよね。しかしいわゆるガイドにただ連れられてのお仕着せの「観光」ではなく、ちょっとときめき、ああそうだったのかと気づく旅をしたいとお考えの皆様をご支援するような中国各地の情報、旅企画を会員の方には優先して提供させていただきたいと思っています。

 自身の文化に思いのある中国の人々を支持し、現地をまるごとよりよく知りたいとお考えの日本の皆様と共に、単に定番観光地を廻るマスの旅企画ではなく、個々人の皆様の思いを大切に、中国の現状に触れ、ともに何かを感じ考えていく瞬間を構築し、発信する媒体になる。それが私どもの目指すところです。

 私どもの歩みはまだまだ始まったばかりなんですが、皆様のご支援と叱咤激励を糧に、一歩一歩よりよい取り組みを進めていきたいと考えています。どうぞ、ご期待下さい!

                      ☆写真は日本人デスクのある東呉水閣の四季です。

■代表 大西幸子
中国関連の履歴:
国際協力機構・中国個別専門家を経て、現職。
蘇州大学大学院で中国文化、蘇州園林を学ぶ。
現地の中国人仲間および日本の関係者とともに
歴史文化ツアー、バリアフリー旅行を企画。
蘇州の匠にも通じ、アートクラフトデイレクターとしても活躍。
蘇州の各種情報発信にも積極的に携わる。


主な中国関連の著書・執筆:
「蘇州びより(連載)」(蘇州ウオーカー)、
「蘇州春の散歩道(連載)」(Jブリッジ)、
「ばいしゃん旅前ミニ講座(連載)」(COMFY)、
「蘇州に根付く日系企業(連載)」(大上海圏日企情報PRESS)、
「地域リハビリテーションの源流ー大田仁史と勇者たちの軌跡」(三輪書店)
「上海・蘇州便利帖」(山と渓谷社)

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日本人専門デスクの四季

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